亀頭や包皮が赤く腫れ、かゆみやただれが起きる亀頭包皮炎がなかなか治らずにお悩みの方は多いのではないでしょうか。亀頭包皮炎は原因がさまざまあり、それを特定した上で正しい治療をしないと治りが悪くなります。また、亀頭包皮炎はかかりやすい根本的な原因を改善しないと、何度も繰り返します。 今回は、亀頭包皮炎の原因や症状、治りにくい理由、かかりやすい人、治療法と予防について解説します。
亀頭包皮炎とは
亀頭包皮炎とは、亀頭や包皮に炎症が起き、赤みや腫れ、ただれ、膿が出る、かゆみが出るなどの症状が出る病気のことです。亀頭包皮炎が起きる原因としては、皮膚への刺激や細菌・真菌感染などがあります。 子どもに起きやすい病気ですが、大人でも亀頭包皮炎になることがあります。特に、包茎の人は亀頭が腫れる、性器がかゆい、包皮がただれるといった亀頭包皮炎の症状で悩まされやすい傾向にあります。放置すると症状が悪化することもあるため、なるべく早く治療することが大切です。
亀頭包皮炎の原因と症状
亀頭包皮炎は誰でも発症する可能性がある病気です。ここでは、亀頭包皮炎の原因や症状について解説します。
亀頭包皮炎の原因
亀頭包皮炎の原因は1つではありません。皮膚への刺激や細菌・真菌感染などが複合的に重なって発症することがほとんどです。特に、ペニスのカリや包皮は尿や精液の汚れや垢などが溜まりやすいことや蒸れやすいなどの理由で、ブドウ球菌などの細菌が繁殖しやすい場所です。また、性行為によって淋菌やカンジダ菌などに感染して亀頭包皮炎になることもあります。 細菌・真菌の感染以外では、洗いすぎやアレルギーなどによって皮膚が荒れて炎症を起こし、亀頭包皮炎になることもあります。
亀頭包皮炎の症状
亀頭包皮炎は亀頭や包皮などの皮膚に炎症が起きる病気です。主な症状としては、赤み・腫れ・かゆみ・痛み・皮が剥ける・膿が出るなどがあります。 また、亀頭包皮炎を引き起こした原因によっても症状が異なります。たとえば、雑菌などが原因である雑菌性亀頭包皮炎の場合、赤みや腫れがより強く出て皮膚もただれやすくなります。黄色い膿が出るのも雑菌性の特徴です。カンジダが原因の真菌性亀頭包皮炎の場合、赤みや腫れもありますが、かゆみ・痛みが出て臭いのある白色または黄色いカスが溜まるのが大きな特徴です。また、尿道炎を併発することもあります。
亀頭包皮炎が治りにくい理由
亀頭包皮炎がなかなか治らない、そんなイメージを持つ人も多いかもしれません。なぜ亀頭包皮炎は治りにくいのか、その理由を解説します。
合わない市販薬の使用
亀頭包皮炎は、病院を受診して処方されたお薬を使用すれば、1週間程度で治ることがほとんどです。しかし、ドラッグストアなどで市販の塗り薬などでは、治りにくいことがあります。 前述の通り、亀頭包皮炎の原因は皮膚の刺激・細菌・真菌とさまざまあります。それらが複合していることもあり、原因にあったお薬を使用しないとなかなか治らないのです。特に細菌と真菌が原因の場合、症状が似ていることもあり、原因にあったお薬を自己判断で選ぶのは困難です。そのため、市販薬を使用する場合は亀頭包皮炎が治りにくい傾向にあります。
洗いすぎやこすりすぎ
亀頭包皮炎の予防や悪化を防ぐためには、亀頭や包皮を清潔にすることが大切です。しかし、必要以上に洗いすぎたりこすりすぎたりすると、症状が悪化することがあります。ボディーソープや洗浄時の摩擦により皮膚が荒れてしまうためです。また、必要以上に洗いすぎることで、皮膚を正常に保つ常在菌まで洗い流してしまい、亀頭包皮炎が治りにくくなります。
糖尿病の影響
糖尿病は万病の元といわれていますが、亀頭包皮炎にも影響し、治りにくくします。糖尿病になると高血糖の影響で血流が悪化します。皮膚の柔軟性が失われてしまうため、包皮にひび割れや裂けなどが生じやすくなります。そのため、糖尿病は亀頭包皮炎になりやすいのです。また、糖尿病の方は免疫力が低下しやすく、傷が治りにくくなります。そのため、亀頭包皮炎による炎症も治りにくくなります。
亀頭包皮炎になりやすい人
亀頭包皮炎はなりやすい人とそうでない人がいます。どのような人が亀頭包皮炎になりやすいのか見ていきましょう。
包茎の人
包茎の人は亀頭包皮炎になるリスクが高い傾向にあります。包茎とは、亀頭に包皮が覆いかぶさっている状態のことです。亀頭と包皮の間は汚れが溜まりやすく蒸れやすいため、非常に雑菌が繁殖しやすくなっています。そのため、細菌性の亀頭包皮炎になりやすいのです。また、亀頭の皮膚が弱いため、雑菌が体内に侵入しやすいことも、亀頭包皮炎になりやすい理由と考えられます。
糖尿病の人
糖尿病の人も亀頭包皮炎にかかりやすいです。前述の通り、糖尿病はさまざまな病気と関係しています。糖尿病になると高血糖の影響により血流が悪くなることで皮膚が荒れやすく、傷も治りにくくなります。そのため、亀頭包皮炎のリスクが糖尿病でない人に比べて高くなってしまうのです。
パートナーが性病にかかっている
亀頭包皮炎はペニスに炎症が起きる病気ですが、性感染症には分類されていません。しかし、パートナーが性病であるクラミジア感染症にかかっている場合は注意が必要です。性行為によって男性もクラミジア感染症となり、クラミジア菌が原因で亀頭包皮炎になることがあります。 また、性病ではありませんが女性がカンジダ膣炎になっていて、男性側の免疫力が低下している場合、真菌であるカンジダ菌の影響で亀頭包皮炎になる可能性があります。
亀頭包皮炎の治療方法
亀頭包皮炎の主な治療は外用薬(塗り薬)で、場合によっては内服薬(飲み薬)も用います。また、亀頭包皮炎を引き起こしている原因によって使用するお薬が異なります。 たとえば、細菌性の亀頭包皮炎であれば抗炎症剤や抗生物質を使用して治療します。カンジダ性(真菌性)の亀頭包皮炎であれば、抗真菌薬の外用薬・内服薬を使用します。もし細菌性・真菌性が併発している場合は、原因菌を特定した上でお薬を組み合わせて治療します。また、細菌・真菌が原因でないと判断される場合は、抗炎症の塗り薬を使用し、皮膚症状を治します。
包茎手術で亀頭包皮炎予防を
包茎の方が亀頭包皮炎を予防したいならば、包茎手術をするのが最も近道です。 包茎は亀頭や包皮が不衛生になりやすく、亀頭包皮炎を発症しやすくなります。糖尿病の人を除けば、包茎は最も亀頭包皮炎になりやすい状態ともいえるでしょう。亀頭包皮炎は症状が辛いだけでなく、繰り返すと皮膚が硬くなって包茎が悪化する可能性もあります。亀頭包皮炎を予防し、包茎を悪化させないためにも包茎手術で改善するのがおすすめです。 東京ノーストクリニックは、創業から35年、症例実績12万件以上を誇るクリニックです。患者さんのお悩みやご要望にあわせて、最善の包茎治療をご提供しています。包茎治療について専門的な知識と高い技術を持つ熟練の医師が、仕上がりにこだわって施術します。より美しい仕上がりを実現できる「美容形成術」もご提供可能です。 まずは24時間対応の電話相談、無料カウンセリングにてご相談ください。患者さんに寄り添った丁寧な対応をいたします。
まとめ
今回は、亀頭包皮炎はなぜ治りにくいのか、治し方や予防について解説しました。 亀頭包皮炎は細菌・真菌などさまざまな原因で引き起こされます。ペニスを不衛生な状態にすると菌が繁殖しやすくなるため、予防のためには常に衛生的に保つことが大切です。しかし、包茎の場合は包皮内部や亀頭をきれいに洗浄するのが難しいものです。そのため、包茎の方は亀頭包皮炎にかかりやすい傾向にあります。 包茎手術は、ペニスの見た目向上、早漏改善やコンプレックスの解消だけでなく、亀頭包皮炎予防にもつながります。ぜひ、東京ノーストクリニックで包茎手術をご検討ください。