「トレーニングをして、自分で包茎を治したい」と思う方は多いのではないでしょうか。世の中には包茎改善を目的としたグッズやサプリ、自力トレーニング方法などが数多く紹介されています。果たして、そうしたトレーニング方法は本当に効果があるのでしょうか。 今回は、手術以外の包茎改善トレーニングの方法や期待されている効果、実践した場合のリスクについて解説します。
目次
包茎改善トレーニング1:矯正リング
矯正リングはその名の通り、リング状の包茎矯正グッズです。矯正リングの使い方や期待されている効果、そしてどのようなリスクがあるのか解説します。
方法・効果
包皮を剥いて根元に集め、包皮が元に戻らないようにリング状の器具を装着します。リングの形状はO型やC型などがあり、素材はシリコン製や金属製、プラスチック製などがあります。リング装着中は亀頭が露出した状態を維持できます。装着を継続することで、亀頭を外部からの刺激に慣れさせて早漏を改善したり、剥き癖をつけて包茎を改善したりといった効果を期待した器具です。
リスク
器具を装着している間は包茎の状態が一時的に解消されます。しかし、ペニスの長さに対して包皮が長すぎるという根本の問題が解決されていないため、包茎の根本的な改善には至りません。また、ペニスの根元が締め付けられる、勃起によりリングを外せなくなるといったリスクがあります。血流が悪化してしまい、最悪の場合はペニスの組織に大きなダメージを与える可能性もあり、とても危険です。
包茎改善トレーニング2:包皮口を広げる器具
包茎改善グッズには、包皮口を広げるペンチのような器具もあります。具体的にどのような方法で改善を目指しているのか、また使用することでどのようなリスクがあるのか解説します。
方法・効果
ペンチのような器具を包皮口に差し込んでゆっくりと広げ、ストッパーで固定します。1日数回、20~40分くらいの使用が目安とされています。真性包茎の原因である包皮口を毎日のトレーニングにより広げることで、最終的に包茎改善を目指すという器具です。包皮口を広げることが目的であるため、すでに包皮口が十分に広がっている仮性包茎の場合は使っても意味がありません。
リスク
ペンチのような器具により物理的に包皮口を広げるため、皮膚が引っ張られる痛みを生じます。無理に広げすぎると皮膚が裂け、そこから細菌が侵入して亀頭包皮炎になる可能性があります。亀頭包皮炎が繰り返されると皮膚が硬くなり、包皮口が開きにくくなって真性包茎の症状がより重くなることもあるため、注意しなければいけません。 また、包皮と亀頭が癒着しているケースだと、癒着が無理に剥がされてしまい出血することもあります。この場合も、亀頭包皮炎を引き起こすきっかけとなります。1年以上の長期間欠かさずやっていれば、もしかしたら包皮口が広がるかもしれませんが、その前に上記のようなリスクによって包皮が硬くなってしまい、包茎の症状がより重くなる可能性のほうが高くなりそうです。そのため、おすすめできる方法ではありません。
包茎改善トレーニング3:テープやアイプチ
テープやアイプチを使って包茎改善を目指すという方法もあります。果たして本当にテープやアイプチで包茎を解消できるのか、その方法や期待されている効果、リスクについて解説します。
方法・効果
包皮を剥いて亀頭を露出させ、包皮を根元に寄せた後、テープを貼るまたはアイプチを塗ることで固定します。固定されることで包皮が元に戻らなくなり、亀頭の露出状態を維持するという方法です。包皮の固定を長期間維持することで癖付けし、最終的にテープやアイプチがなくても亀頭を露出させ続けられるようにするのが最終的な目標です。考え方としては、矯正リングと同じようなものといえるでしょう。包皮を剥く必要があるため、真性包茎では実践できません。
リスク
包茎矯正リングと同様に、包皮が固定されている間は亀頭を露出できますが、テープやアイプチの粘着力がなくなれば包皮は元に戻ります。根本の問題である、余った包皮そのものが残っているためです。矯正リングのようにペニスが締め付けられることはほぼありません。しかし、テープやアイプチを長時間つけることで、包皮がかぶれるリスクがあります。かぶれが続くことで亀頭包皮炎を発症することもあり、おすすめできる方法ではありません。
包茎改善トレーニング4:増大サプリ
増大サプリを用いた包茎改善法もあるようです。サプリの使用方法やどのような効果が期待できるのかと、リスクについて解説します。
方法・効果
市販されているサプリを購入し、一定期間飲み続けます。サプリにはペニスの成長に効果的とされる成分が含まれているとのことです。たとえば、シトルリンやアルギニンといった血流を良くするような成分が含まれています。血流をアップすることで栄養を十分に行き渡らせて勃起力を向上させることで、ペニスの増大とそれに伴う包茎改善を目指します。
リスク
ペニスが余っている包皮より大きくなれれば、包茎は改善できるでしょう。しかし、増大サプリを使っただけでペニスのみが大きく成長することは考えられません。そもそもサプリは栄養補助食品であり、含まれている成分も血流改善効果を期待した一般的な成分です。ペニスのみに効いて増大させるような特別な成分は含まれていません。服用を続けることで身体全体の血流が良くなって、勃起力が多少良くなる可能性はありますが、包茎を改善するほどではないでしょう。増大サプリは高額な商品が多いため、金銭的にも大きなデメリットがあります。
包茎改善トレーニング5:自力トレーニング
市販されている器具やその他のアイテムを使うことなく、自力により包茎改善を行う方法もあります。自力トレーニングの方法や期待される効果、リスクについて解説します。
方法・効果
狭い包皮口をトレーニングにより徐々に広げていく方法で、包皮口が狭い真性包茎のケースで行います。具体的には、包皮を少しずつ剥いていって根元に近づけていきます。軟膏などを塗ることで包皮をほぐしながら行うと、効果的だとされています。毎日少しずつ、長い時間をかけて包茎改善を目指す方法です。
リスク
包皮口を広げる際、包皮が裂けて出血するリスクがあります。そこから雑菌が入り込むと亀頭包皮炎などに発展することもあります。亀頭包皮炎を繰り返すと包皮が硬くなり、包皮口がさらに狭くなることもあるため危険です。また、目安は半年程度と言われていますが、1年以上実践しても何の効果もないことは珍しくありません。リスクもあるため、おすすめできない方法です。
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まとめ
今回は、トレーニングによって包茎は改善できるのかについて解説しました。世の中には、グッズなどを用いて自力で包茎改善する方法が数多く紹介されています。しかしそうした改善トレーニングを行っても、基本的には包茎を改善することはできません。むしろ、ペニスにダメージを与えたり、金銭的に負担が大きかったりなど、リスクの方が目立ちます。 安全・確実に包茎を改善したいならば、包茎手術をぜひご検討ください。