短小包茎とは？その定義を解説

短小包茎とはどのような状態の包茎のことを言うのでしょうか。以下で、短小包茎とは何なのか、その定義について解説します。

短小包茎とは何なのか

「短小包茎」とは、陰茎の長さが短く、包皮が余ってしまうことが原因で起こる包茎のことです。 包茎には「真性包茎」「仮性包茎」「カントン包茎」と3種類あります。短小包茎とは、包茎の原因が短いペニスであることを示すものであり、特定の包茎の種類を指しているわけではありません。つまり、ペニスが短いことが原因として真性包茎や仮性包茎になってしまうというケースがある、というわけです。

短小包茎の定義

短小包茎の明確な定義はありません。ただ、「ペニスの長さ」に関する目安は存在します。 アメリカの医学雑誌「The Journal of Pediatric Health Care（※1）」では、勃起時のペニスの長さが9.3cm以下の場合、マイクロペニス（短小）であると評価しています。また、株式会社TENGAの「TENGA FITTING」※2では、50万人のデータから日本人の勃起時の平均ペニスサイズが13.56cmであるとしています。 これらの評価やデータはやや古いものですが、短小の一つの目安となります。勃起時のペニスサイズが9.3cm以下で包茎であるならば、短小包茎の可能性があると考えられるかもしれません。 ※1：https://www.jpedhc.org/article/S0891-5245(09)00140-0/fulltext ※2：https://www.tenga.co.jp/special/fitting2012/

短小包茎になる原因

短小包茎になってしまう原因にはさまざまなものがあります。以下で、短小包茎になる原因を4つ取り上げて解説します。

男性ホルモンの不足

短小包茎になる原因として成長段階の男性ホルモン不足があります。 ペニスの成長には男性ホルモンが大きく関わっていて、幼少期に男性ホルモンが十分に分泌されないとペニスが成長しにくくなります。その結果、ペニスが平均よりも短い短小となってしまい、短小包茎になる可能性があります。

先天的な要因

先天的な要因が短小包茎の原因となる可能性があります。 たとえば、家系的にペニスサイズが小さい場合や、胎児期に母親が食べるものの影響で短小になることがあるとされています。このように、出生前や遺伝などの要素が絡み合って短小となり、包皮が余ってしまって短小包茎になる可能性があるわけです。

靭帯の影響

靭帯の影響により短小包茎になることもありえます。 ペニスはその根元の部分が、靭帯によって恥骨とつながっています。この靭帯の張力が極端に強いと、ペニスが引っ張られてしまい体外に露出している部分が短くなることがあるのです。その結果、短小包茎になる可能性があります。

肥満や加齢

肥満や加齢も短小包茎の原因となる可能性があります。 肥満になると下腹部に皮下脂肪が溜まり、お腹が大きく前に出てしまいます。そのため、陰茎が脂肪に埋まって、短くなってしまうのです。包皮もより余りやすくなるため、それまで包茎でなかった人も包茎になってしまう可能性があります。もし肥満が原因で短小包茎になってしまった場合は、ダイエットして痩せることで解消できるかもしれません。 また、若いころは包茎でなくとも、加齢により短小包茎になることもあります。加齢によりペニスが萎縮したり、下腹部に脂肪がついてペニスが埋まったりすることで、短小包茎になってしまうのです。食生活を整えたり、適度な運動をしたりして身体の老化を防ぐことで、加齢による短小包茎を防げるかもしれません。

短小包茎のデメリットと治療すべき理由

短小包茎にはさまざまなデメリットがあります。以下で具体的なデメリットとともに、なるべく早く治療を検討すべき理由を解説します。

不衛生になりやすい

短小包茎だと不衛生になりやすく、さまざまなデメリットがあります。 包茎により包皮内部に尿や精液などの汚れが残って恥垢が溜まりやすくなります。そのため、悪臭を放ちやすくなるのです。 さらに短小包茎だと、不衛生な包皮内部が常に湿った状態になり、雑菌が繁殖しやすい環境になります。その結果、炎症を引き起こしやすく、痒みや痛みなどのトラブルになりやすいです。 このように、短小包茎は不衛生になって悪臭や炎症を引き起こしやすくなります。ご自身のペニスの健康面に悪影響があるだけでなく、パートナーに迷惑をかけてしまいますので、治療して包茎を改善した方がよいでしょう。

性行為を楽しみにくい

短小包茎だと性行為も楽しみにくくなります。 包茎の場合、亀頭の性感に悪影響が出て、早漏・遅漏といったことで悩まされる可能性があります。たとえば、仮性包茎の場合であれば、早漏で悩まされることが多いです。非勃起時に包皮で亀頭が覆われていて、亀頭が外部の刺激に弱くなっていることが原因です。真性包茎の場合は、包皮が邪魔をして亀頭に十分な刺激がなく、遅漏になることもあります。 早漏・遅漏の悩みは、男性だけのものではありません。射精までの時間が早すぎる・遅すぎれば、パートナーも不満を感じる可能性があります。 このように、ご自身やパートナーが性行為を楽しめなくなる可能性があるため、短小包茎は改善を検討したほうがよいでしょう。

男性不妊のリスク

短小包茎が男性不妊のリスクを高めることもあります。 陰茎が短いと、膣の奥に射精しにくくなります。また、真性包茎の場合は包皮口が尿道を塞いでしまい、膣内に十分な量の精液を放出しにくくなってしまいます。このようなことから、短小包茎は男性不妊の原因になる可能性があるのです。 短小そのものを改善するのは難しいですが、包茎は改善できます。男性不妊のリスクを減らすためにも、治療を検討しましょう。

高齢期の問題

短小包茎が高齢期の介護で問題となる場合もあります。 包茎の場合、亀頭が包皮で覆われているためペニスが不衛生になりがちです。恥垢も溜まりやすく悪臭を放ちやすくなります。そのため、包茎の場合は包皮を剥く、または包皮内部にシャワーをあてて、汚れや恥垢を洗い流すことが必要です。 介護を受けるようになると、家族や介護士の方に入浴を手伝ってもらうことになります。その際、包皮を剥いて洗ってもらうことに抵抗を感じる方は少なくありません。そのような抵抗があると、「臭くて申し訳ない」「包皮を剥かれるのが恥ずかしい」といった理由から、適切な介護を受けようとしなくなるという可能性があります。 将来に向けて、事前に短小包茎を改善しておくというのも良い判断と言えるのではないでしょうか。

コンプレックスになる

短小包茎は男性にとって強いコンプレックスになります。 男性にとってペニスは大切なもので、その大きさや形状を気にする方は少なくありません。短小包茎であることに対して恥ずかしさがあったり、パートナーの何気ない一言でがっかりしたりなど、ストレスを感じる場面は多いのではないでしょうか。その結果、自信を失って勃起不全になってしまう方もいます。 性行為や恋愛を謳歌するためにも、短小包茎の改善をおすすめします。

短小包茎を改善する治療法

では、短小包茎を改善するにはどうしたらいいのでしょうか。以下で2つの改善方法について解説します。

亀頭増大術

亀頭増大術とは、薬剤を注入して亀頭を大きくする治療法です。 亀頭が大きくたくましくなってサイズ感が大きく見えるため、短小で悩んでいる方におすすめです。また、軽度の仮性包茎であれば、大きくなったカリに包皮がひっかかり、亀頭を露出させ続けられるようにもなります。短小包茎改善の一つの選択肢として、ぜひ検討してみてください。

包茎手術

包茎手術とは、余っている包皮を切除して包茎を根本から解決する治療法です。 手術後は亀頭が常に露出した状態になるため、清掃性が高まって清潔を保ちやすくなります。また、子供のような印象だった包茎とは違って、男らしい印象になることから、見た目のコンプレックスも軽減されます。 亀頭増大術と違って、仮性包茎だけでなく真性包茎も改善できることもメリットですし、亀頭増大術と組み合わせて治療することもできます。

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まとめ

今回は、短小包茎の原因や治療法について解説しました。 短小包茎とは、陰茎が短いことが原因の包茎で、真性包茎・仮性包茎、いずれのケースもありえます。短小になる原因は先天的理由や加齢・肥満などさまざまあり、人によって異なります。陰茎が短いだけでなく、包茎特有のさまざまなデメリットもあるため、なるべく早く治療を検討されることをおすすめします。 まずは、東京ノーストクリニックの無料カウンセリングにて、あなたのお悩みをお聞かせください。患者さんに合った最適の治療法をご提案いたします。