ペニスや亀頭に痛みがあると「どうして?」「何があった?」と不安になることでしょう。亀頭や陰茎がズキズキする、包皮が腫れている、排尿時に痛みがある、など症状は様々あります。そのまま放置するとさらに悪化させる恐れがありますので、すぐに治療することが大切です。 今回は亀頭やペニスが痛くなる病気、包茎との関連性、包茎による亀頭の痛み、治療法について解説します。
亀頭やペニスが痛くなる病気
亀頭やペニスが痛くなる病気には様々なものがあります。ここではその中でも主な病気と、その原因・症状・治療法について解説します。
亀頭包皮炎
亀頭包皮炎とは、亀頭と包皮が炎症を起こして痛みや腫れなどの症状を引き起こすものです。 亀頭包皮炎は、細菌やカンジダに感染することが原因で発症します。亀頭や陰茎、包皮などの感染部位に痛み・赤み・ただれ・腫れ・かゆみ・膿・かさつきなどの症状があります。また、排尿時には痛みが出る場合もあります。 治療法は、原因菌を特定して症状の出ている部位に抗生物質の軟膏を塗布します。症状が酷い場合には、抗生剤の服用を行います。
尿道炎
尿道炎によりペニスが痛むこともあります。 尿道炎とは、尿道が大腸菌などの細菌に感染して炎症を起こし、痛みなどの症状を引き起こすものです。強い痛みだけでなく、尿道の奥やペニス全体に違和感を覚えることもあります。発症原因としては、クラミジアや淋病などの性感染症も考えられるため、性行為時にコンドームを着用することで発症の可能性を下げることができます。 尿検査等により尿道炎になった原因菌を特定し、抗生剤の服用を行います。
尿路結石
尿路結石も、ペニスが痛くなる疾患の一つです。 尿路結石は、腎臓でできた結石が尿の通り道である尿路に引っかかり、痛みを始めとした症状を引き起こします。結石とは、尿に含まれるカルシウムやマグネシウムなどが結晶化したもので、石のようなものです。 尿路結石の症状としては、背中・腰・脇腹などに突然強い痛みが出ます。他にも、吐き気や嘔吐、下痢などもあります。ペニスに痛みを生じることがあり、血尿が出ることもある疾患です。 高血圧症や糖尿病などの生活習慣病にかかっている人は、尿路結石になりやすいといわれています。そのため、40歳代以上の方に発症しやすいです。
淋病
性病の一つである淋病により、ペニスに強い痛みを感じることもあります。 淋病は、性行為により淋菌に感染することで発症します。症状としては、尿道のかゆみや痛み、乳白色の膿が出る、排尿時に激痛が走るといったものがあります。 淋病を放置すると、前立腺炎や精巣上体炎などを併発する恐れがあります。もちろん、パートナーにうつしてしまう恐れもあります。そのため、排尿時の痛みや膿が出たなどの異変があれば、速やかに治療することが大切です。 治療法としては、抗生物質の服用が一般的で、点滴なども行う場合があります。
クラミジア
クラミジアはペニスに痛みを感じる性病の一つです。 クラミジアは性感染症の中でも特に多いものといわれ、クラミジア感染症ともいわれます。性行為などを通して、クラミジア・トラコマチスという病原体に感染することで発症します。 クラミジアに感染しても無症状であることも珍しくありません。しかし、炎症を起こすことで尿道からサラサラまたは乳白色の膿のようなものが出たり、排尿時に痛みを感じたりといった症状が出ることもあります。 無症状の場合もあり、痛みもそこまで強くないこいとから、放置されてしまうこともあります。しかし、精巣上体炎などにつながることもあるため、気がついたらなるべく早く治療しましょう。治療は抗生物質の服用が一般的です。
性器ヘルペス
性器ヘルペスもペニスが痛くなる性病です。 性器ヘルペスはヘルペスウイルス(HSV)の感染が原因で発症します。性行為時やウイルスが付着したタオルの使用などで感染する恐れがあります。 性器ヘルペスになると水ぶくれができ、痛みやかゆみ、掻き壊しにより出血することもあります。ヘルペスウイルスは神経節に潜伏し、免疫力が低下したタイミングで再発するため注意が必要です。 治療法としては抗生物質の服用や痛み・かゆみのある部分への軟膏塗布が一般的です。日常生活に支障をきたす場合は、再発抑制療法も検討されます。
膀胱炎
ペニスが痛くなる病気として膀胱炎も挙げられます。 膀胱炎は、大腸菌などの細菌が陰部を通して膀胱に侵入し、膀胱内の粘膜に炎症を生じさせるものです。女性がかかりやすい病気ですが、男性でもかかる可能性があるため注意しましょう。 膀胱炎の症状は、頻尿や残尿感が主ですが、症状が酷い場合は下腹部や尿道に強い痛みを生じる場合もあります。 抗生物質の服用により治療を行います。
前立腺炎
ペニスに痛みがある場合、前立腺炎も疑ってみてください。 前立腺炎は男性特有の疾患で、慢性のものと急性のものがあります。なんとなく下腹部が痛い、だるいといった場合は慢性、急な痛みが出る場合は急性と考えられます。 急性前立腺炎の場合は、大腸菌などの細菌感染が主な原因と考えられています。一方、慢性前立腺炎は原因が明確にわからないことも多く、完治させることが難しいケースが多くあります。 前立腺炎の症状は様々で、高熱・悪寒・排尿痛などがあります。放置すると痛みなどにより歩行や座る、排尿が困難になってしまい日常生活に支障をきたします。 治療法としては、原因にあわせて抗生物質の服用を行います。慢性前立腺炎の場合は、炎症や痛みを和らげる対症療法が一般的です。
包茎が理由で亀頭が痛い場合も
亀頭やペニスが痛い場合、その原因が病気ではなくて包茎であるケースもあります。包茎で亀頭が痛くなるのはどのような場合なのか、以下で解説します。
亀頭が刺激に弱い
仮性包茎は、勃起時や手を使うことで包皮を剥くことができます。しかし、基本的には包皮で覆われているため、亀頭が外部からの刺激に弱くなる傾向にあります。個人差はありますが、人によっては露出した亀頭に触れると痛みを感じることもあるでしょう。また、性行為時に痛みを感じたり、早漏になったりすることもあります。
亀頭が締め付けられる
包茎により、亀頭が締め付けられて痛みを生じる場合もあります。 仮性包茎は自分で包皮を剥くことができます。しかし、人によっては包皮口が狭いこともあり、勃起時に剥いてしまうと、亀頭が締め付けられる場合があります。締め付けが強く元に戻らなくなるカントン包茎になるととても危険です。締め付けによる亀頭への強い痛みだけでなく、血流が阻害されることでうっ血して組織が壊死することもあります。包皮への締め付けを感じたら、治療を検討しましょう。
不衛生になり炎症を起こす
包茎は不衛生になりやすく、亀頭や包皮に炎症を起こしやすいです。 真性包茎は包皮口がとても狭く、包皮を剥くことができません。そのため、亀頭と包皮の間には汚れが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい環境になっています。仮性包茎は真性包茎よりも清掃性が高いものの、常に亀頭が露出しているわけではありません。そのため、不衛生になりやすいです。 細菌が増えれば、細かな傷や尿道からそれらが体内に侵入しやすくなります。その結果、本記事で紹介したような亀頭包皮炎を始めとする様々な病気を引き起こし、炎症により痛みが出てしまうのです。
亀頭が痛い時の治療法
亀頭やペニスに痛みがある時、どのように治療を行えば良いのでしょうか。以下では、2つの治療法・改善法について解説します。
薬による治療
前述の通り、亀頭やペニスに痛みを生じさせるのは亀頭包皮炎を始めとした病気・疾患や各種性病です。これらの中には自然治癒するものもありますが、治るまでには時間がかかります。また、放置することで他の病気を併発したり、症状をさらに悪化させたりするものもあります。性病については、治療しない限りは基本的に治ることはありません。 こうした亀頭やペニスに痛みを生じさせる病気を治療するには、まず、検査により原因を特定することが大切です。どのような種類の細菌やウイルスが原因なのかを見極め、それに合った抗生物質などの薬を服用して治癒を目指します。また、皮膚の炎症などを治療する場合は、軟膏を用いる場合もあります。
包茎治療による包茎の改善
包茎による亀頭の痛みを改善する場合は包茎手術を行います。 真性包茎やカントン包茎は日常生活に支障をきたす包茎であるため、痛みの有無にかかわらず速やかに治療することをおすすめします。特にカントン包茎はそのままにするとうっ血により組織が壊死する恐れがあるため、緊急性の高いものです。 また、包茎はペニスが幼く小さく見えやすいことから、コンプレックスになることもあります。見た目のストレスによりEDなどの別の問題を生じさせる恐れもあるため、気になるならば包茎手術を検討しましょう。 東京ノーストクリニックは創業から33年、症例実績12万件以上を誇る包茎治療専門のクリニックです。熟練の医師が仕上がりにこだわって施術しますので、満足いく包茎治療を行えます。無料カウンセリングを行っていますので、ペニスの痛みや包茎でお悩みでしたら、ぜひご相談ください。
まとめ
今回は亀頭が痛くなる病気や包茎との関係性と治療法について解説しました。 亀頭・ペニスに痛みが出る病気には様々なものがあります。それらの病気は細菌やウイルスの感染が原因になりますので、ペニスを清潔に保つことを意識しましょう。また、包茎のせいでペニス・亀頭が痛くなることもあります。見た目のコンプレックス改善も含め、ぜひ包茎手術をご検討ください。