包茎で悩んでいる男性は、正しい自分の包茎の種類を知らないことがあります。包茎を治すためには、それぞれの包茎の原因に合った治療が必要です。包茎の種類によってどういった違いがあるのか、自力での治し方や手術による治療方法も紹介しています。自分の包茎の種類を症状の違いから見分け、正しい治療方法を選べるようになりましょう。
包茎の種類による原因や症状の違い
世の中に包茎の男性は少なくないですが、自分の包茎のタイプについて正しく理解できている男性はあまりいないのではないでしょうか。包茎は包皮の状態によって3つの種類に分類され、それぞれに症状や原因が異なります。包茎の悩みを解消するためにも、まずは自分の包茎がどういうタイプなのかを見分けましょう。
仮性包茎とは
仮性包茎は亀頭が包皮で覆われているもので、皮を剥けば亀頭が出てくるタイプをいいます。仮性包茎を恥ずかしいと感じている男性が多くいますが、日本人男性の半数以上は仮性包茎で皮をかぶっていないペニスの方が少数です。 仮性包茎の主な原因は、包皮がペニスのサイズに対して余っていることです。包皮の余り具合によって、亀頭の半分が包皮から出ているものや、尿道口まですっぽりと包皮に覆われているものなど違いがあります。軽度の仮性包茎は勃起によって亀頭が自然と出てきますが、重度の仮性包茎は勃起しても包皮をかぶったままです。
症状
包皮が抵抗なく剥ける状態であれば、治療する必要性はありません。包皮の内側や亀頭を丁寧に洗うことさえできれば、性行為でも生活上でも大きなトラブルは起こりにくいでしょう。しかし、重度の仮性包茎では包皮内を清潔に保つことが難しく、包皮炎や悪臭を繰り返す方や、包茎で早漏気味だと感じている方もいます。
真性包茎とは
真性包茎は包皮から亀頭が全く出せないタイプです。子どもの時期はペニスが未発達ということもあり真性包茎の割合が多いのですが、思春期までの間に亀頭が成長して皮が剥けるようになります。成人になっても真性包茎のままの方は、日本人男性では1割程度とごく少数です。 真性包茎の主な原因は「包皮輪狭窄(ほうひりんきょうさく)」という、包皮口の先がかなり狭くなっていることです。包皮口が亀頭のサイズよりも極端に狭いことで、亀頭が通り抜けられない状態になっています。
症状
包皮が剥けない状態では正常な性行為を行うことが難しく、衛生面でも問題が起こりやすくなります。性行為で痛みや出血があると性的機能を果たせなくなってしまいます。また、包皮炎や性感染症などをはじめとする健康被害が起こりやすくなります。これらの症状は、治療すればほとんどの場合で改善できます。成人するまでに包皮口が広がらないと、亀頭の成長が妨げられてペニスのサイズが小さくなってしまうということもあります。
カントン包茎とは
カントン包茎は亀頭の下に包皮が食い込んで、リンパや血液の循環がうまく行えない状態になり戻せなくなった状態です。 カントン包茎の原因は包皮口が狭いためで、亀頭が出せることから仮性包茎に分類されます。性交やマスターベーションでカントンしたり、包皮輪狭窄を自力で直そうと包皮口を広げるトレーニングを行って発症したりします。
症状
軽度の包皮輪狭窄であれば、自力で戻せますが、カントンした状態が続くと循環障害が起こって包皮がドーナツ状に腫れたり、亀頭が腫れたりして自力で修復するのは困難です。締め付けが強いとその分強い痛みを伴いますが、軽い締め付けでは痛みがないため放置する方もいます。循環が悪い状態が続くと亀頭が壊死することもあり、早く治療しなければなりません。
埋没陰茎包茎
埋没陰茎包茎は肥満型包茎とも言われ、肥満や体型または加齢などが原因によってペニスが体内に埋もれてしまうことで皮が大きく余ってしまっている状態の包茎です。 ペニスは体外に出ている部分だけでなく、体内にも存在します。埋没陰茎包茎の場合、体内にあるペニスが通常より多くなってしまっているため包茎状態になってしまっています。また、立っているときや歩いているときは皮が剥けているのに、座ったり前屈したりすると亀頭が皮で覆われてしまう方は埋没型陰茎の可能性があります。肥満になったことで包茎になった、という方も同様です。
症状
埋没型陰茎には自力で皮を剥ける仮性包茎、皮は剥けるが包皮口が狭いためペニスを締め付けるおそれがあるカントン包茎、皮を剥くことができない真性包茎の3種類に分類されます。その上で体内に埋没していることで包茎が進行している状態です。つまり、一般的な包茎よりも包茎の症状としては重い傾向にあると言えるでしょう。 ペニスが埋没しているため亀頭はもちろんペニスそのものも洗浄しにくく、不衛生で悪臭を放ちやすくなります。かゆみや炎症も起きやすく、亀頭や包皮の抵抗力が弱いこともあって性感染症にかかりやすいのも特徴です。また、ペニスが埋没しているため性行為の際、女性に刺激を与えにくいというデメリットもあります。
老人性包茎
老人性包茎とはその名の通り、加齢によって起こる包茎のことです。歳を重ねるとともに包皮にシワが増えてたるんでしまいます。さらに亀頭は小さくなり、陰茎も細くなって総合的なペニスサイズが減少してしまい、最終的に包茎になってしまうのです。 ペニスの海綿体組織は骨や筋肉などと同じように、加齢とともに退縮し細く短くなることがあります。そのため、たとえ若いときにしっかり亀頭が露出していた方であっても、老人性包茎になる可能性はあります。
症状
老人性包茎は加齢により起こるものです。ペニスは筋肉と同じで使う機会が減る、つまり勃起する機会が減れば海綿体に送られる血流も減るためどんどんその機能を縮小させていきます。イメージとしては、乾いたスポンジが縮んでしまうのと同じようなものです。できる限り抑えるためには、使用するしないにかかわらず勃起させたり適度に触って血流を促したりすることが大切になります。
糖尿病性包茎
包茎は糖尿病と関連が深いと言われていますが、糖尿病性包茎というのもあります。糖尿病はご存知の通り、一度発症してしまうと身体全体の傷が治りにくくなります。ペニスについても同じで、糖尿病の方は勃起時に包皮を剥くことで炎症を起こしたり切り傷ができたりすることがあります。何度も繰り返していくと包皮口や包皮が固くなってしまい、仮性包茎だった方がカントン包茎状態にまで進行することがあるのです。さらに進行すれば真性包茎になるケースもあります。 肥満の方や生活習慣が荒れている方で最近ペニスに腫れや傷ができやすい、そのような方はぜひお気をつけください。
症状
糖尿病性包茎の怖いところは、放置すると包茎がどんどん進行してしまう可能性があるというところです。自力で簡単に皮を剥ける仮性包茎であったと思ったら、包皮口が固くなって狭くなりカントン包茎に、さらには真性包茎に進行してしまうのです。カントン包茎や真性包茎になれば包皮内をしっかり洗浄できないため不衛生になりますし、性病リスクもより高まります。見た目や機能性についてのコンプレックスが強まるため、精神的にも落ち込むことでしょう。糖尿病の方はご自身の包茎が進行していないかをしっかり把握することが大切です。
包茎の種類による治療法の違い
包茎の治療方法は、ペニスが露出できるように包皮の状態を改善する手術です。しかし、それぞれの包茎に行われる手術方法には違いがあり、原因に適した方法が選ばれています。
仮性包茎の治療
仮性包茎の治療は、手術で包皮の余りを取り除く手術です。仮性包茎は治療しなくても生活に支障がないので、治療は自由診療になり健康保険は使えません。治療をするかどうかは、仮性包茎が自分の生活でどれだけデメリットになっているかで判断している方が多いでしょう。性行為や放尿などに問題はなくとも、見た目のコンプレックスから治療を希望される方も多くいます。
真性包茎の治療
真性包茎の治療は仮性包茎と異なり、狭くなった包皮口を取り除く手術です。真性包茎の手術は大人と子どもで違います。基本的な治療のみであれば健康保険が使えますが、自由診療にすることで一人ひとりのペニスの状態や包茎の程度によって切開する部位や範囲、ラインが細やかに調整できるようになります。手術の跡が分かりにくく、包皮のバランスも整った美しい仕上がりが期待できます。
カントン包茎の治療
カントン包茎の治療は、包皮の締め付けを解除して亀頭を元に戻す手術です。包皮や亀頭が腫れると自力で戻すことは不可能に近く、手術が必要です。「包皮輪狭窄解除(ほうひりんきょうさくかいじょ)」を行います。カントン包茎になったらできるだけ早く手術を受けた方が良いので、近くの医療機関を受診することをおすすめします。一般泌尿器科の病院であれば健康保険が使える可能性があります。
埋没陰茎包茎の治療
埋没陰茎包茎(肥満型包茎)の治療では、体内に埋もれているペニスを引き出すことが必要となります。包茎手術の基本である環状切開術だけでは、亀頭をしっかり露出させるのは難しいためです。 埋没したペニスを引き出すためには長茎術という手術が必要です。患者様の状態によってペニスを支える靭帯を引き出す埋没陰茎長茎手術、下腹部の脂肪を吸引する脂肪吸引式長茎手術などを行います。 実際に埋もれているペニスは個人差があるため、包茎をしっかり改善するためにはさらに環状切開術などを行うと良いでしょう。
老人性包茎の治療
老人性包茎は環状切開術でももちろん症状を改善することが可能です。しかし、ご高齢で患者様によっては身体に負担のある手術はなるべく避けたいと考える方もいるでしょう。もともと亀頭が露出していた、または仮性包茎だったという方であれば切らない包茎手術でも対応できる可能性があります。 たとえば、亀頭にヒアルロン酸を注入する亀頭増大術を行えば、亀頭に皮をひっかけることができるようになります。カントン包茎と違って締め付けられることはありませんので、身体に負担なく包茎を改善できることでしょう。
糖尿病性包茎の治療
糖尿病性包茎を改善するためには環状切開術などの切る手術が必要です。熟練の医師であれば精密な手術前デザインと正確な執刀を行えるため、傷跡の目立たない包茎手術を実現できます。 ただし糖尿病の方はクリニックによって切る包茎手術を断られてしまう場合があります。前述の通り、糖尿病は傷が治りにくいため手術には深い知識と高い技術力が必要となるためです。患者様の包茎や糖尿病の症状にもよりますが、まずは一度ノーストクリニックにご相談ください。糖尿病の方でも包茎手術を行える可能性があります。
包皮口を広げるトレーニングについて
真性包茎の子どもに医療器具で包皮を広げる治療を行っている病院もありますが、子どもであれば器具を使わなくても自力のトレーニングが可能です。毎日包皮を剥いていくことで少しずつ包皮口が伸びて解消されることもありますが、正しい方法で行うことが大切です。
子どものうちは
乳幼児の真性包茎には包皮に1日数回ステロイド軟膏を塗って柔らかくし、毎日少しずつ包皮を根元へ引っ張って包皮口を広げるトレーニングがあります。思春期でも包皮口を広げるトレーニングは可能ですが、焦って力を入れすぎると包皮が硬くなることがあり、包皮が広がりにくくなるため注意して行いましょう。
成人したら
大人になると包皮が硬く広がりにくくなるので、包皮口を広げるトレーニングをしても子どものような効果は期待できません。中には包皮口を広げるトレーニングでカントンを起こしてしまうこともあります。子どもとは違い、大人はトレーニングで包皮が破れたり、カントンしたりする危険性があるので行うべきではありません。
クリニックによる包茎手術の違い
包茎手術を行っている医療機関はたくさんあります。クリニックの数だけ包茎手術のアプローチもあり、治療の仕上がりにも違いが出ます。ここでは一般泌尿器科病院とノーストクリニックによる包茎手術の違いを紹介します。
一般的な泌尿器科で受けられる包茎治療
一般的な泌尿器科の病院では、健康保険を使用するため包茎手術でできる範囲に限界があります。手術に使用する医療機器、さらには医師の技術面も専門クリニックとは異なります。 一般的な泌尿器科で行う包茎手術は、包茎の状態を解消すれば手術は成功です。ツートンカラーやギザギザの縫い目、包皮のヨレなどには配慮してくれないので見た目の不具合が起こりやすくなります。局所麻酔で手術中の痛みはありませんが、麻酔をする際には痛みが生じます。 また、手術後はちょっとした痛みや出血などが起きた場合は不安になって相談したくなるものですが、一般的な泌尿器科に親身なアフターケアまでを望むのは難しいかもしれません。
ノーストクリニックで受けられる包茎治療
ノーストクリニックは包茎専門のクリニックです。30年培った技術と経験から、独自の美容外科縫合法「マイクロ・コンプリート・スーチャー法」を確立し、自然で美しい仕上がりを可能にしました。 豊富な経験があるからこそ、的確な包茎診断や仕上がりを左右する細かな採寸を行えます。高い麻酔技術によるほとんど痛みを感じない治療も可能です。 ノーストクリニックでは質の高い包茎手術を提供するとともに、包茎に関するカウンセリングも行っています。手術後のアフターケアや、手術前のご相談も24時間無料で対応しているので、気になることがあればいつでもご連絡ください。