ペニス(陰茎)が臭い7つの原因

ペニス(陰茎)の嫌なニオイを減らすには、なぜ臭くなるのかを知って対策することが大切です。ペニスが臭くなってしまう原因にはさまざまなものがあります。ここでは、ペニスが臭くなる主な原因を解説します。

汗や皮脂の汚れ

ペニスが臭くなる原因の一つに、汗や皮脂の汚れがあります。汗や皮脂は分泌直後であればほぼ無臭です。しかし、時間の経過とともに皮膚の常在菌の作用によってタンパク質等の成分が酸化・分解されることで揮発性のニオイ成分を発します。夏場にたくさん汗をかいた後にするすっぱいニオイや雑巾のようなニオイは、汗や皮脂の汚れが原因です。 汗や皮脂の汚れは身体のいたるところで溜まります。もちろんペニスも例外ではなく、汗や皮脂汚れが溜まることで独特の嫌なニオイを発します。特に股間は汗や皮脂汚れが溜まりやすいだけでなく、蒸れやすく雑菌が繁殖しやすい場所です。そのため、夏場やスポーツの後などは、ペニスを含む股間周辺がすっぱいニオイがしやすくなってしまうのです。

すそワキガ

すそワキガも、ペニス周辺の嫌なニオイの原因です。 すそワキガは外陰部臭症とも呼ばれ、陰部周辺からワキガ特有のニオイを発する症状のことです。ワキガと同様に、アポクリン腺という汗腺の一つから分泌される成分により嫌なニオイを発します。アポクリン腺は脇の下、耳の穴、乳首の周辺、肛門、そして陰部周辺にある汗腺です。アポクリン腺が多く分泌が活発な人の場合、ワキガだけでなくすそワキガになりやすい傾向にあります。 アポクリン腺からはタンパク質・脂質・アンモニアなどを含む汗が分泌されます。これらが皮膚の常在菌によって分解されることで、特有のワキガ臭を発します。ワキガと同様に、清潔にしていてもアポクリン腺から汗が分泌されるとニオイが出てしまいます。

ピアスホールの汚れ

ペニスやペニス周辺に空けたピアスが原因で臭くなることもあります。 ペニスやその周辺に装飾品をつけるために空けるピアスは性器ピアスと呼ばれます。ピアスホールには汗や皮脂、その他の汚れがとても溜まりやすいものです。そのため、こまめに手入れをしないと、嫌なニオイを発しやすくなります。 また、性器ピアスを空けた後にケアを怠ると、炎症や化膿を起こしやすくなります。膿が出ると汗や皮脂汚れとは異なる嫌なニオイを発してしまいます。

恥垢

恥垢はペニスを臭くさせる大きな原因の一つです。 恥垢は性器に蓄積した特殊な垢のことで、男性・女性どちらも溜まります。恥垢の成分は尿・精液・カウパー腺液・おりもの・経血・汗・皮脂・角質など、身体から排出されるものです。恥垢には雑菌が繁殖しやすく、腐ったチーズのような独特な嫌なニオイがあります。 恥垢はしっかり洗浄して、構成される成分を洗い流していれば溜まることはありません。しかし、しっかり洗浄できずにいると恥垢となって溜まっていきます。特に包茎の人は包皮内部や亀頭のカリの部分を洗浄しにくいため、恥垢が溜まりやすい傾向にあります。包茎でペニスが臭い場合は、恥垢がその原因であることがほとんどです。

怪我や炎症

ペニスやその周辺に怪我や炎症を起こして滲出液や膿が出ると臭くなることがあります。 人間の身体は怪我をした部分を治すために、傷を治す成分を含む滲出液を分泌します。滲出液は透明でほとんどニオイがありませんが、細菌に感染している場合は緑色またはクリーム色になって腐ったようなニオイがします。 また、傷や炎症が深く膿が出ると強いニオイを発しやすくなります。膿には死んだ細菌や白血球が含まれていて、粘性があります。白や黄色などの色をしていて、腐敗したようなニオイがあります。 このようなことから、ペニスやその周辺に怪我や炎症を起こすと、臭くなりやすいのです。

性感染症

性感染症もペニスを臭くさせてしまう原因の一つです。 性感染症は多くの種類があり、その症状やニオイを発する仕組みもそれぞれで異なります。 たとえば、細菌感染によって引き起こされるクラミジアや淋病の場合、尿道から膿などが分泌されます。その膿の成分が下着や陰茎を汚すことで、嫌なニオイを発するようになるのです。 ウイルス感染が原因で引き起こされるヘルペスの場合、性器に小さな水ぶくれのようなものができたり、炎症や傷ができたりします。水ぶくれが潰れてニオイを発することもありますし、炎症・傷から出る体液によりニオイを発することもあります。ヘルペスは多発性の病気で繰り返し何度も発症します。

包茎

包茎であることもペニスが臭くなる原因です。 包茎のペニスは、亀頭が包皮で覆われているため包皮内部が蒸れやすく、雑菌が繁殖しやすくなっています。さらに、真性包茎の場合は包皮を剥いて洗浄できないため、汗や皮脂だけでなく恥垢も溜まりやすく、嫌なニオイを発しやすくなっています。 また、包茎のペニスは包茎じゃないペニスと比べて性感染症リスクが高いといわれています。包皮で常に覆われているため亀頭の皮膚や包皮内板が薄く弱いことや、隅々まで洗浄しにくく清潔を保ちにくいことがその理由です。そのため包茎は、炎症や性感染症を発症しやすく、それに伴う嫌なニオイも発しやすい傾向にあります。

ペニス(陰茎)のニオイを改善する方法

ペニス(陰茎)が臭くなる原因を理解した上で、以下のニオイ改善法を行ってみましょう。

丁寧に洗浄する

まずはペニスをしっかり洗浄することが大切です。 他の部位と同じように、汗や皮脂が溜まればペニスや股間からも嫌なニオイがしやすくなります。特に夏場は汗をたくさんかきますので、しっかり洗って汚れを落とすことが大切です。また、ペニスに汚れが蓄積すると恥垢もできやすくなります。恥垢は腐ったチーズのようなとても強いニオイを発しますので、隅々まで洗浄して落としきりましょう。 入浴時には包皮を剥いて亀頭をしっかり露出して丁寧に洗うことを意識しましょう。亀頭のカリの部分や包皮の内側は恥垢が付着しやすいので、徹底的に洗うことが大切です。 ただ、あまり強く洗いすぎると傷がついて炎症を引き起こすこともあります。肌が弱い人なら、低刺激性のボディソープで優しく手洗いするのがおすすめです。

デオドラントを使う

ニオイの原因となる汗を抑えるため、デオドラントを使うのもおすすめです。 汗をかきやすい体質の人は、股間も汗によって蒸れやすくなります。湿った環境は雑菌が繁殖しやすいので、嫌なニオイも出やすくなるものです。通気性の良い下着を着用する、大量の汗をかいたら下着を取り替える、デオドラント成分の入った制汗スプレーを使用するなどして嫌なニオイを抑えましょう。 デオドラント成分配合のアイテムには、スプレーの他にもクリームやシートなどがあります。人によって肌に合う・合わないがありますので、まずは自分に合ったものを選んでみてください。また、汗で濡れた状態だと消臭効果を得にくいので、汗を拭き取るまたはシャワーで洗い流すなどしてからデオドラントを使うのがおすすめです。

陰毛ケアをする

陰毛ケアもペニスのニオイ対策として効果的です。 長く縮れた陰毛が多く生えていると蒸れやすく汗・皮脂・尿などの汚れが落ちにくいこともあり、雑菌が繁殖しやすくなります。ニオイが気になっているならば、陰毛を短く切りそろえる、または剃毛するなどして蒸れにくい環境をつくりましょう。 ムダ毛処理後はローションや乳液などで肌荒れを抑えてあげると、カミソリ負けによる炎症を防げるのでおすすめです。

すそワキガを治す

すそワキガが原因であれば、治療することをおすすめします。 すそワキガはアポクリン腺という汗腺から出される分泌液によって引き起こされます。誰もが持つ汗腺ですが、数が多いとより嫌なニオイを発しやすくなります。手術によってそのアポクリン腺を取り除く、またはボトックス注射によって分泌量を減らすなどの治療で改善できます。

性病を治す

ペニスのニオイの原因が性病であるならば、速やかに治療しましょう。 細菌感染によって引き起こされる性病であれば、薬物療法によって1～2週間程度で治せます。ウイルス性の性病であっても、薬物療法によってその症状を抑えこむことが可能です。しかし、どちらの場合であっても自然治癒することはほぼありません。むしろ、放置すればするほど症状が悪化してニオイが強くなり、命に関わる重大な問題に発展する可能性もあります。 性病はニオイだけでなく大切なパートナーにも迷惑をかけるものですので、なるべく早く治療しましょう。

包茎を治す

包茎を治すことでペニスのニオイは改善されやすくなります。 包茎が改善すれば、亀頭が常に露出した状態になるため汚れや恥垢が溜まりにくくなります。さらに、入浴時に隅々まで洗浄しやすくなって清潔を保ちやすくなりますので、臭くなりにくくなることでしょう。 また、包茎を治すことは性病予防にも効果的です。亀頭や包皮内板の皮膚が厚く強くなるためです。包茎を治せば性病による嫌なニオイの発生も防ぎやすくなることでしょう。

ペニス(陰茎)のニオイを改善するメリット

ペニス(陰茎)のニオイを改善すると以下のようなメリットがあります。

パートナーに嫌がられない

強いニオイがするペニスは、女性から嫌がられやすいものです。悪臭がするペニスは不衛生なイメージが強く、口に含んだり膣に挿入したいと思ったりする女性はほぼいないのです。 ニオイ対策によってペニスから嫌なニオイがしなくなれば、不衛生なイメージはなくなります。そのため、パートナーに嫌がられたり迷惑をかけたりすることもなくなることでしょう。

炎症や性病予防になる

ペニスから出る嫌なニオイの原因のほとんどは、雑菌によるものです。雑菌が溜まると嫌なニオイだけでなく、ペニスの炎症や性病を引き起こす原因にもなります。病気になれば、さらに嫌なニオイを発しやすくなることでしょう。 ご紹介したニオイ対策をすれば、雑菌も繁殖しにくくなり、ペニスの清潔を保ちやすくなります。それは結果的に、炎症や性病予防にもつながります。

見た目の改善にもつながる

ニオイ対策を行うことは見た目の改善にもつながります。 たとえば、陰毛を剃るまたは短く整えればすっきりと清潔な印象になります。陰毛に埋もれていた部分が顔を出しますので、ペニスも大きく見えやすいことでしょう。 包茎手術をすれば、亀頭が露出して大人の男らしいペニスになります。包皮で先細っていた包茎ペニスと比べれば、見た目は格段によくなることは間違いありません。

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まとめ

今回は、ペニス(陰茎)が臭くなる原因やその改善方法を解説しました。 ペニスが臭くなる原因はさまざまあり、それを理解した上で対策することが大切です。本記事でご紹介した対策を参考に、嫌なニオイのしないペニスを目指していきましょう。 包茎が原因でペニスが臭くなっているようでしたら、ぜひ東京ノーストクリニックにご相談ください。患者さんのお悩みに寄り添って、一人ひとりにあったご提案をいたします。