「包茎だと妊娠につながりにくい」という噂を聞いて、悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際には包茎であっても子宝に恵まれているご夫婦がほとんどで、包茎が不妊の直接原因となることはほとんどありません。しかし、不妊と包茎が全く関係ないかと言えば、そうとも言い切れないのが事実です。 そこで今回は、包茎が原因で妊娠しにくくなる3つの要因、妊娠に影響が出る可能性のある包茎の種類、包茎以外の不妊原因について解説します。
包茎が原因で妊娠しにくくなると言われる3つの要因
医学的な側面で見た場合、包茎が原因で妊娠しにくくなる可能性はそれほど高くありません。しかし、包茎が妊娠に影響するのを否定できないのも事実です。ここでは包茎が不妊の直接的・間接的原因となる3つの要因を解説します。
不衛生であること
包茎は亀頭が包皮で包まれているため、不衛生な状態になりやすい傾向にあります。その結果、炎症や何らかの感染症、性病などにかかってしまうリスクが高いと言われています。そして、それらの病気が影響して不妊になる可能性もあります。 例えば、自力で包皮を剥くことができる仮性包茎であれば、入浴時に亀頭を露出させて隅々まで洗浄すれば清潔を保つことが可能です。しかしそれでも、日中は包茎状態になり汚れは溜まりやすくなることでしょう。また、包皮が剥けない真性包茎の場合は、恥垢や尿残りなどのせいで包皮内部に汚れが溜まりやすく雑菌も繁殖しやすいため、性病にかかりやすくなります。性病に罹ったことが原因となり男性不妊症に繋がる可能性があります。
男女ともに性行為に積極性が持てない
仮性包茎の場合はそこまで問題になりませんが、真性包茎やカントン包茎の場合、勃起したり性行為を行ったりすることで性交痛を得る方も少なくありません。これは、真性包茎やカントン包茎は包皮口が狭く、挿入時の動きで包皮が引っ張られてしまうためです。 本来快感を得られるはずの性行為で痛みを覚えてしまうため、性行為をうまく行えないケースは実際に多くあります。その結果、妊活をしたいけれどもできないと悩むご夫婦もいらっしゃいます。このような場合は間接的にではありますが、包茎が不妊に影響していると言えるでしょう。
包茎のせいで射精が阻害される
真性包茎の場合、膣に十分な量の精子が届かない場合があります。亀頭が包皮で覆われており、精子が放出される尿道口が塞がれてしまうことが原因です。 妊娠するためには、子宮に十分な量の精子が届かなくてはいけません。精子の量が減ってしまえば、妊娠確率も下がってしまうことでしょう。射精が阻害されることは、包茎が直接的に妊娠の妨げとなると言えるでしょう。 亀頭を露出できれば、尿道口も塞がれなくなります。膣にも十分な量の精子を届けることができるため、妊娠の確率を少しでも高めたいとお考えならば包茎手術をおすすめします。
妊娠に影響が出るかもしれない包茎の種類
包茎が妊娠に影響するかどうかは包茎の種類によって変わります。真性包茎・カントン包茎・仮性包茎の、それぞれのケースで妊娠との関係を解説します。
真性包茎
真性包茎は、包茎の中でも特に妊娠につながりにくい可能性があります。前述の通り不衛生になりやすく、性病などの病気に感染するリスクが高いほか、包皮が邪魔をして膣に十分な量の精子を放出することが難しいためです。また、真性包茎だと挿入時に包皮が引っ張られて痛みを生じてしまったり、包皮が亀頭への刺激を邪魔して射精しにくかったりします。その結果、性行為の回数が減って妊娠から遠のいてしまうこともあるでしょう。妊活のためだけでなく、ペニスの機能性を改善・向上させる意味でも包茎手術の検討をおすすめします。
カントン包茎
カントン包茎も真性包茎と同じように、妊娠につながりにくい包茎です。不衛生になりやすいことや包皮が射精の邪魔をすることはもちろんですが、最も大きな理由は性交痛です。カントン包茎は、包皮口がかなり狭い状態の包茎です。仮性包茎の一種であるため剥ける可能性はあるのですが、その途中で激しい痛みを感じやすく性行為を中断しなければならない場合があります。また、剥けた皮が元に戻らない状態になると亀頭がうっ血してしまい壊死や神経切断などのリスクがあります。そういった状況を心配し性行為そのものから遠ざかってしまう可能性があります。包皮口が狭く勃起しにくいと感じているのであれば、包皮がもとに戻らないカントン状態になる前にぜひ手術をご検討ください。
仮性包茎ならば気にする必要はない
仮性包茎の場合は妊娠に影響する可能性は限りなく低いため、あまり気にする必要はありません。そもそも日本人男性は包茎の方が多くいらっしゃいます。そして大半が仮性包茎であり、普通に性行為を行っているのです。もちろん、仮性包茎も包茎ですから、不潔になりやすい点は注意すべきです。しかし、それ以外は不妊に影響する可能性は低いと言えるでしょう。もちろん見た目がコンプレックスになっているという場合は、手術を検討してみてください。
包茎以外の妊娠に影響する要因とは
包茎以外にも、妊娠しにくくなる要因はいくつかあります。ここでは3つのポイントに絞って解説していきます。
精子の数や質
妊娠するためには女性の子宮にある卵子と、男性が放出する精子が結びつかなければいけません。精子にとって子宮までたどり着くのは至難の業であり、ほとんどは途中で力尽きてしまいます。そのため、妊娠するためには元気で質の良い精子を膣内にたくさん射精することが大切です。 質の良い精子は健康的な生活習慣によって生み出されます。ストレスを減らす、暴飲暴食をしない、しっかり睡眠を取るといった規則正しい生活が妊活には大切です。また精子の量を増やしたいのであれば、亜鉛やアルギニンなどの栄養素を意識して摂取してみましょう。亜鉛はレバーやナッツ類、アルギニンは鶏肉や大豆などに多く含まれています。栄養を摂取する際は、栄養素はもちろんですがカロリー量やバランスを考えることも忘れないようにしましょう。
勃起障害(ED)
男性側の機能面の問題として、勃起障害も不妊の原因となります。EDになる原因はさまざまで、加齢、糖尿病、肥満、運動不足、喫煙などが影響すると考えられています。また、外傷や手術、服用中の薬、ストレスなども勃起を妨げる要因です。 妊活中の場合、妊娠できないことへのストレスやプレッシャーが原因で、一時的な勃起不全になるケースもあります。そのような場合は、妊活からは一旦離れて、心と体の調整を図ることをおすすめします。まずはゆっくり休み、規則正しい生活を送ってみましょう。それでも改善できないのであれば、ED専門のクリニックを受診することをおすすめします。
性行為の少なさ
日常的にどのくらい性行為を行っているのかも妊娠のしやすさに関係します。当然、性行為の回数が少なければ、妊娠する確率は下がってしまうでしょう。 しかし性行為の回数が少ないのであれば、妊娠確率はグッと下がります。時間が合わない、仕事で忙しい、夫婦仲が悪い、性行為に苦手意識があるなど、さまざまな理由で性行為が少ない場合は妊娠しにくくなります。 なぜ性行為が少なくなっているのか、その理由を明確にして改善する方向に動いてみてください。
包茎手術で妊娠しやすくなる可能性はある
真性包茎であることが必ずしも妊娠しにくくなる原因となるわけではありません。男性側・女性側、もしくは双方のさまざまな状態が重なって、妊娠の機会が失われている可能性の方が高いと言えます。 しかし、これまでご紹介したように包茎が不妊につながる可能性も否定はできません。特に真性包茎の場合は包皮が射精の邪魔をしてしまう、性交痛を得る可能性があるといった機能面の問題があります。 これから妊活を進めたい、夫婦生活をより豊かにしていきたいとお考えならば、包茎手術を検討してみるのも良いのではないでしょうか。ノーストクリニックでは無料カウンセリングを行っていますので、まずは一度ご相談ください。
まとめ
今回は包茎が不妊につながるのかについて解説しました。 仮性包茎の場合はほとんど気にする必要はありませんが、真性包茎の場合は射精が包皮で妨げられることや、性交痛などの影響で妊娠につながりにくくなる可能性はあります。しかし、妊娠する・しないは包茎以外の要因の方が影響は強いものです。あまり思い悩みすぎると、勃起不全や性行為への苦手意識が出てしまいます。まずは思い当たることを一つひとつ整理して、妊娠しにくいと思われる要因を改善していきましょう。そして焦らず、子供は授かりものと考え、妊活はじっくり取り組んでいってください。 ノーストクリニックでは、妊活のために包茎を改善したいという方のご相談も受け付けております。無料カウンセリングを行っていますので、性行為を楽しみながら妊娠を目指したいという方はぜひお気軽にご相談ください。