「昔と比べて勃起力が悪くなった気がする」「勃起力が低くてしっかり硬くならない」など、勃起に関してお悩みの方は多いのではないでしょうか。勃起のお悩みは中高年に多い傾向にありますが、近年は若い方でも勃起力低下で悩む方が増えています。 そこで今回は、勃起力とはどういうものなのか、勃起力低下の原因、勃起時の硬さや持続力をアップさせる方法について解説します。
勃起力とは
勃起力とはそもそもどういう力のことを指すのでしょうか。ここでは勃起の仕組みや勃起力の確認方法などとあわせて解説していきます。
勃起する力のこと
勃起力とは、その名の通り勃起する力のことです。陰茎を膨らませて太くする・硬くする・大きくするといったことに必要な力を指します。 勃起は人が性行為を行うために必要なものです。満足できる性行為を行うためには、陰茎がしっかり硬くなってそれを一定時間維持するための勃起力が必要になります。 勃起力が足りずに射精まで勃起を維持できない、そもそも勃起ができないといった場合は、ED(勃起不全)と呼ばれる状態です。 性生活を末永く楽しむためには、しっかり硬い勃起を維持できるように、勃起力を衰えさせないことが大切です。
勃起の仕組み
勃起は性的興奮によって起こる反射現象と考えている人は多いかもしれません。しかし、しっかり紐解いてみると、意外と複雑なメカニズムによって勃起という現象が起こっていることがわかります。 男性が性的興奮を受けると、脳の中枢神経に伝わります。そして勃起に関する神経に勃起の指令が送られると特殊な物質が放出され、陰茎海綿体に信号が伝達されます。その結果、陰茎海綿体に多くの血液が流れ込み、海綿体がスポンジのようにその血液を吸収して膨らむことで勃起が起こります。 勃起が起こった後は、血液によって白膜が膨れ上がって静脈が圧迫されることで勃起状態が維持されます。 このように、勃起は脳・神経・血管などさまざまな器官が複雑かつ正常に働くことで起きる現象です。そのため、しっかり勃起力を高めるには、複雑な仕組みを働かせるために、心身ともに健康であることが重要であるといえます。
勃起力の確認の仕方
勃起力を測る基準の一つに、アメリカで開発された「Erection Hardness Score (EHS)」というものがあります。勃起時の硬さや状態などを0~4までの5段階のグレードに分けてEDを自己診断するための基準です。泌尿器科医師である永尾 光一氏は、このアメリカ版EHSをもとに日本版のEHSである「勃起の硬さスケール」を開発しています。以下で、日本版EHSの5つのグレードをまとめますので参考にしてみてください。 ・グレード0:陰茎が大きくならない、まったく勃起できない ・グレード1:陰茎は大きくなるものの、硬くない(こんにゃくのような状態) ・グレード2:陰茎は大きく硬くなるものの、挿入できるほど十分な硬さがない(みかん程度の硬さ) ・グレード3:陰茎は挿入できる程度には硬いものの、完全に硬いわけではない(グレープフルーツ程度の硬さ) ・グレード4:陰茎はしっかり硬さがあり、硬直した状態である(りんごのような硬さ) このスケールでいうところのグレード0はEDであり勃起力がないといえます。また、挿入できない程度の硬さであるグレード1~2についてもEDであるまたはそれに近い状態であり、勃起力がかなり弱まっているといえます。
勃起力が低下するEDの種類と原因
勃起力低下の証であるEDにはさまざまな種類があります。ここでは、原因ごとのEDの種類について解説します。
器質性ED
器質性EDとは、身体的な問題があることで引き起こされるEDのことです。 勃起力は、前述の通り脳・神経・血管が複雑かつ正常に働くことで発揮されます。つまり、身体のいずれかに問題が生じていて働きが悪くなると、勃起力が低下してしっかり勃起できなくなってしまうのです。 器質性EDの要因となるものには、血管の働きが悪くなる動脈硬化や高血圧、神経の働きが悪くなる神経障害、身体のバランスが乱れてしまう男性ホルモン量の低下などがあります。 特に血管の状態を悪くさせる生活習慣病は勃起力低下と関わりが深いとされています。たとえば、「最近、勃起しても柔らかいな」と思っていたら、人間ドックで糖尿病などの生活習慣病を指摘される、というケースは少なくありません。このことから、体調不良や体重増加などがあり、勃起力が低下したなと感じたら、器質性ED予備軍の可能性があります。
心因性ED
心因性EDとは、心の問題が関係して勃起力が低下することで引き起こされるEDのことです。 強いストレスやコンプレックスがあると、脳や神経の働きが悪くなります。そのため、性的興奮によって送られるはずの信号が適切に送られなくなり、勃起力が低下してしまうのです。 心因性EDでよくある要因としては、過度なストレス、パートナーとの関係悪化、過去のトラウマ、性に関するコンプレックスなどがあります。 たとえば、自慰行為であれば勃起できるものの、性行為の場面になったら勃起できない、柔らかくなってしまうという人は意外と多くいます。このケースでは、心因性EDが疑われますので、病院で相談してみましょう。
薬剤性ED
薬剤性EDとは、使用している薬剤の影響によって勃起力が低下してEDを引き起こすことです。 薬には病気を治す、症状を抑える効果がある一方で、副作用が出てしまうものです。処方される薬によっては副作用が強く出てしまい、勃起力低下につながるものもいくつかあります。 薬剤EDを引き起こす可能性があるものとしては、降圧剤や抗うつ剤、前立腺肥大症治療薬、薄毛治療薬などです。 薬は病気の治療・症状を抑えるために必要なものですが、副作用が強く勃起力低下で深く悩んでいるようでしたら、主治医に相談してみましょう。
混合性ED
混合性EDとは、これまでに紹介してきたさまざまな原因が絡み合って引き起こされるEDのことです。 加齢、生活習慣の乱れ、ストレスなど現代人は心身にさまざまな負担がかかっています。あらゆる角度からそうした負担が襲いかかることで、勃起力が低下してしまうことは決して珍しくありません。 混合性EDはどの年代でも起こり得ますが、体力が低下してストレスが溜まりやすい40~60代の方に多い傾向にあります。
勃起力を高める方法
これまで解説したように、勃起力を低下させる原因はさまざまあります。では、勃起力を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。
食生活の見直し
食生活の見直しは、勃起力を高めるのに重要です。 勃起は脳・神経・血流などが複雑かつ正常に働くことで起こります。特に血流やホルモン分泌は勃起と深く関わりがあるため、普段からバランスの良い食事を心がけることがとても重要です。 勃起力向上に良いとされる栄養素で代表的なものは亜鉛です。亜鉛は男性ホルモン分泌を促す作用があるとされ、適切に摂取すれば勃起力向上が期待できます。牡蠣やチーズなどの食品に多く含まれていますので、ぜひ摂取してみましょう。 他にも、DHAやEPAなど青魚に含まれる成分は勃起力向上に効果的とされています。これらの成分には、血液をサラサラにする効果が期待されているためです。 もちろん紹介した栄養素だけでなく、ビタミンやミネラル類もバランス良く摂取することが大切です。特定の栄養素だけではなく、さまざまな食材を美味しく食べて、身体の内側から勃起力を高めていきましょう。
適度な運動
適度な運動も勃起力向上につながります。 勃起力向上につながりやすいとされているのは、ウォーキングなどの有酸素運動です。酸素を取り込みながら運動することは、血行促進につながりやすいためです。ウォーキング以外に、ジョギングや水泳なども効果的とされています。できる範囲でかまいませんので、勃起力を高めるために長期間継続的に身体を動かしてみましょう。
質の高い睡眠
睡眠も勃起力向上に関係しています。 睡眠には身体を休める効果だけでなく、男性ホルモンの分泌とも関わりがあるとされています。男性ホルモンが低下すると勃起力が低下しますので、睡眠不足の方は勃起しにくくなる可能性があります。 適切な睡眠時間は人によって異なりますので、「しっかり寝た」と思えるような自分に合った睡眠時間を確保しましょう。また、睡眠時間だけでなく睡眠の質も重要です。深い眠りに入るためには、寝る前にスマホを見ない、寝る直前に食べないといったことを意識した方が良いでしょう。
入浴
入浴して身体を温めることも勃起力向上につながりやすいです。 湯船に浸かって身体が温まれば、自然と血行も促進されます。また、水圧によって血管が適度に圧迫されますので、血流が良くなりやすいと考えられています。睡眠の質を高める効果も期待できますので、入浴習慣は勃起力向上につながりやすいといえるでしょう。 ただし、熱すぎる湯船に長時間浸かることはおすすめできません。精子の量を減らしたり、体力低下により睡眠の質を下げたりする可能性があるためです。熱すぎず温すぎない38~40℃程度を目安に入浴してみてください。
禁煙・禁酒
禁煙・禁酒も勃起力を維持・向上させるのには良い試みです。 タバコは血管を急激に収縮させてしまうため、血管を傷つける可能性があります。がんリスクも高まりますので、健康のためにも禁煙すべきです。 アルコールはリラックス作用がありますので、適度であればストレス解消につながるかもしれません。しかし、深酒してしまうと動脈硬化のリスクを高める可能性があります。そのため、禁酒とまではいかないまでも、量を調整することをおすすめします。
ED治療薬の服用
勃起力が低下してまったく勃起できない、そのような場合はED治療薬を試してみましょう。 ED治療薬は、血管を押し広げて血流を改善する効果があります。陰茎海綿体に多くの血液が流れ込みやすくなるため、適切に服用すれば勃起不全を改善できます。 現在日本では最も有名な治療薬であるバイアグラを始め、さまざまな薬があります。安価なジェネリック品もありますので、比較的入手しやすいです。勃起力が著しく低下して勃起できないとお悩みなら、病院を受診して処方してもらいましょう。
ペニスのパワーアップも勃起力向上につながる
勃起力が低下してお悩みでしたら、ペニスをパワーアップさせる施術を受けてみるのも改善方法の一つです。ペニスのコンプレックスが改善されることで、心の問題から引き起こされる心因性EDが回復することもあります。 クリニックでできるペニスのパワーアップ法には以下のようなものがあります。
包茎手術
余った包皮を切除して亀頭を露出させる手術です。包茎は男性にとって深い悩みの一つです。「パートナーに笑われた」などといった経験がトラウマとなり、性行為時に勃起できないという人は決して少なくありません。 包茎手術は安全性が高く、包茎をしっかり治せる手術です。包茎がコンプレックスであり勃起力低下で悩んでいるようでしたら、ぜひ手術を検討してみてください。
亀頭増大術
男性にとってペニスの見た目は悩みの種になります。特に亀頭が小さい先細りのペニスは見た目のコンプレックスにつながりやすいものです。また、亀頭は性行為時に膣へ刺激を与えるのに重要な部位です。そのため、先細りだと性行為を楽しみにくく満足しにくいという悩みにもつながります。 亀頭増大術とは、大きさに満足できない亀頭をヒアルロン酸などの薬剤を注入して増大させる施術です。軽度の仮性包茎であれば亀頭を大きくすることで改善することもありますので、ぜひ施術を検討してみてください。
包茎・先細り改善なら東京ノーストクリニックへ
包茎や先細りなどでお悩みでしたら、東京ノーストクリニックにご相談ください。
丁寧でわかりやすいカウンセリング
東京ノーストクリニックでは、無料カウンセリングを行っています。ペニスの悩みは人に相談しにくいものですから、一人で思い悩んで苦しい思いをしている男性は少なくありません。そんな患者さんの気持ちに寄り添い、お悩みを伺ってどんなペニスにしていきたいかを一緒に考えます。そしてペニスの状態を正しく把握し、患者さんの希望を尊重できる最善の治療法をご提案いたします。 治療の内容やメリット・デメリット、費用なども丁寧にわかりやすくご説明しますのでご安心ください。
仕上がりにこだわった施術
東京ノーストクリニックでは、仕上がりにこだわった施術を行っています。 包茎手術や亀頭増大術は、大切なペニスに対して行う施術です。そのため、見た目にこだわることが最も重要であると考えています。男性のお悩み改善について専門知識と確かな技術を持つ医師が、自然な仕上がりになるように丁寧に施術しますのでお任せください。 また、二段階麻酔を採用していますので、術中の痛みはもちろん、麻酔注射時の針が刺さる痛みもありません。痛みに対して恐怖心がある方もご安心ください。
アフターケアも万全です
東京ノーストクリニックでは、アフターケアにも力を入れています。 施術後はダウンタイムがありますので、誰でも不安になってしまうものです。当院は、24時間対応の電話相談窓口を設置し、患者さんの不安や疑問にいつでもお答えできる体制を整えています。また、術後に何らかのトラブルがあった際もご安心ください。全国に展開する35院すべての東京ノーストクリニックで再診を受けられます。何かございましたら、お気軽にご連絡ください。
まとめ
今回は、勃起力について解説しました。 勃起力とは勃起するための力です。勃起には脳・神経・血流が関係しています。身体のさまざまな部位が複雑かつ正常に働かなければしっかり勃起できませんので、心身の健康が何よりも大切です。本記事でご紹介した勃起力維持・向上のポイントを参考にして、満足できる勃起をしていきましょう。