包茎の癒着とは？

癒着とは一部の包茎の方に起こる症状です。包皮内板と亀頭が何らかの理由でぴったりとくっついてしまい、包皮を剥くことができない状態をいいます。つまり、癒着が起こっていれば必ず包茎であるというわけです。

生まれたばかりは誰もが真性包茎

まず覚えておきたいのは、生まれたての赤ちゃんは誰もが真性包茎です。先天性の異常がない限りは、包皮は基本的に亀頭と生理的に癒着しています。無理に剥いてしまうと癒着部分が剥がれて裂傷を負うリスクがあり、危険なのでやめましょう。

成長とともに癒着は剥がれていくのが一般的

生まれたばかりは誰もが真性包茎で包皮も癒着した状態ですが、体の成長とともに変化します。年齢を重ねるうちに包皮と亀頭の間に恥垢が溜まるようになり、陰茎や亀頭の成長、包皮口の広がりなど、さまざまな要因が重なることで癒着が解消されていくとされています。個人差もありますが、高校生になるころには癒着が剥がれて包皮は自然と剥けるようになることでしょう。

癒着が改善されないケースも

しかし、体やペニスの成長が終わり成人を迎えたのに真性包茎のままというケースもあります。これは包皮口が狭く剥くことができない場合もありますし、先天的または後天的に包皮と亀頭が癒着してしまっている場合があります。どちらの場合でも手術をしない限りは真性包茎を改善することはできません。また、先天的な癒着の場合、包皮と亀頭をきれいに剥がして包茎を改善するのは相当な技術力が必要となります。そのため、真性包茎で癒着が起こっている場合は、熟練の医師が在籍するクリニックに相談することをおすすめします。

包茎の癒着の種類

包皮の癒着には、包皮をまったく剥くことができずぴったり亀頭とくっついている重度癒着と、ある程度までは包皮を剥くことができる軽度癒着があります。それぞれの癒着の種類の特徴について解説します。

真性包茎の重度癒着

重度癒着とは包皮を剥くことがまったくできず、亀頭とぴったり癒着している状態のことです。 真性包茎は包皮口がとても狭く、自力で包皮を剥くことができません。そのため亀頭を露出して洗浄することができず、恥垢などが溜まりやすくなります。そして長い間、不潔な状態が続くと恥垢などが石灰化してしまい、後天的に癒着してしまう可能性があります。また、亀頭と包皮が先天的に癒着してしまっているケースもあります。いずれの場合も、包皮と亀頭が重度に癒着しているため、無理に包皮を剥くことはできません。

軽度癒着

軽度癒着とは包皮をある程度剥くことができるものの、癒着があって完全に剥くことが困難な状態です。 仮性包茎やその一種であるカントン包茎は、本来であれば包皮を自力で剥くことができます。しかし、包皮内の不潔な状態が続くと、溜まった恥垢が石灰化することで癒着してしまう可能性があります。また、不潔な状態は包皮内の雑菌繁殖を起こしやすく、それらが包皮内板や亀頭についた細かい傷から侵入すると炎症を起こしてしまいます。それを繰り返すことで後天的に一部が癒着を起こす可能性があるとされています。

真性包茎が癒着しやすい理由

真性包茎は仮性包茎やカントン包茎と比べると癒着しやすい傾向にあると考えられています。なぜ真性包茎は包皮と亀頭が癒着しやすいのか、その理由を解説します。

不衛生になりやすい

真性包茎は包皮口が狭く、包皮を剥いて亀頭を露出させることができません。そのため、包皮内部を洗浄するのが困難になり、不衛生な状態が続きやすくなります。そのような環境下では恥垢などのカスが溜まりやすく、そうした汚れが石灰化してしまいやすいことから、真性包茎は癒着を起こしやすくなると考えられています。 癒着をできる限り防ぐためには、包皮内の汚れを落とすように心がけることが大切です。例えば、無理のない程度に包皮口を広げてお湯を入れ、恥垢を洗い流すなどしてみましょう。

炎症を起こしやすい

真性包茎は包皮内部を洗浄しにくいため、不衛生になりやすい状態です。恥垢や汚れが溜まりやすく、それに伴って雑菌も繁殖しやすくなっています。目に見えない雑菌は亀頭や包皮内板の細かい傷から体内に侵入してしまい、包皮炎を引き起こす恐れがあります。腫れや痛みを引き起こすことはもちろんですが、何度も繰り返し炎症を起こすことで包皮内板と亀頭が癒着してしまう可能性があるのです。

長い年月で癒着が強固になりやすい

真性包茎には、重度の仮性包茎だったものが包皮炎などを繰り返し、包皮口の狭まりが進行して亀頭が露出できなくなるケースと、幼少期からずっと真性包茎のままというケースがあります。 前者の場合は真性包茎になったタイミングにもよりますが、幼少期からずっと真性包茎であるケースと比べると癒着は強固ではないかもしれません。 しかし、後者の場合は子供のころから大人になるまでずっと亀頭を露出した経験がないため、包皮内部はほぼ常に不衛生な状態が継続していたと考えられます。もちろん、包皮口を開いてできる限りの洗浄を行っているのであれば、癒着の進行度はそこまで深刻ではないかもしれません。しかし、あまり洗浄ができていない場合は、恥垢の石灰化や包皮炎の影響を長期間受け続けていた可能性が高く、かなり強固な癒着状態になっているとも推測できます。

真性包茎の癒着で注意したいこと

真性包茎の癒着は、仮性包茎やカントン包茎の癒着よりも重度であることがほとんどです。そのため、無理に剥いたりするのはおすすめできません。ここでは真性包茎の癒着で注意していただきたいことをご紹介します。

無理に剥くのは危険

真性包茎で癒着している場合は無理に剥くことはおすすめできません。 そもそも包皮と亀頭が癒着している場合、包皮を剥こうとすると強い痛みを感じてしまうことでしょう。もし痛みを我慢して無理やり剥いてしまうと、包皮や亀頭が傷ついてしまいますし、場合によっては出血してしまう可能性があります。また、傷ついた部分から雑菌が侵入して包皮炎になり、腫れ・痛み・かゆみなどの症状がでるかもしれません。前述の通り、包皮炎は何度も繰り返すと癒着をより強固なものにしてしまうため、癒着している場合は無理に包皮を剥くことは避けましょう。

矯正器具などの使用は避ける

巷には自力による包茎改善を目的とした商品が存在しています。それらは一見効果がありそうに見えますが、使用によってペニスにダメージを与える可能性の方が高いと考えられます。例えば、包皮口を徐々に広げるような器具を使用すると、皮膚が裂けてしまうかもしれません。また、癒着しているのに器具を使って無理に包皮を剥けば、亀頭や包皮を傷つけることになるでしょう。その結果、包皮炎を誘発して結果的に癒着を進行させてしまうリスクすらあります。 そもそも、一般に売られている包茎矯正器具には包茎改善の医学的根拠はありませんので、使用は避けるべきといえるでしょう。

真性包茎の癒着を改善するなら包茎手術がおすすめ

真性包茎の癒着を治したいとお考えでしたら、ぜひノーストクリニックにご相談ください。当院では熟練の医師が手術を担当し、丁寧に癒着を剥がした上で仕上がりにこだわった包茎手術を行います。

患者さんに合わせた治療を提案

ノーストクリニックでは治療の前に時間をかけてカウンセリングを行います。まず、患者さんがどのような悩みを抱えているのか、どのような状態にしたいのかをじっくり伺います。そして、包茎治療の経験豊富な専門医が患者さんのペニスの状態をその目で確認します。ヒアリングと診査診断を行った上で、患者さんが抱える問題を解決するのに最適なご提案をいたします。

痛みに配慮した麻酔

ノーストクリニックでは2段階麻酔を行い、痛みに配慮した治療を心がけています。まずは表面麻酔を行い、患部に触れても何も感じない状態にします。そして極細針により麻酔薬を注入して手術中の痛みをなくします。 テープ式麻酔やジェル麻酔などによる瞬間表面麻酔後に、速効性と持続性の麻酔を施す2段階の麻酔により、治療中・治療後の痛みを最小限に抑えることができます。 手術の進め方については事前にご説明しますので、痛みに不安のある方はぜひご相談ください。

仕上がりにこだわった手術

ノーストクリニックは全国32院、33年の実績を持つ包茎治療専門のクリニックです。手術を担当するのは知識・経験ともに豊富で、技術力が高い医師のみですので、安心して手術をお受けいただけます。患者さんのペニスの形状や非勃起時・勃起時の伸縮率を計算して事前に精密なデザインを行い、熟練の医師がデザインに合わせて仕上がりにこだわり、手術痕が目立たないように正確にメスを入れていきます。また、癒着がある場合は亀頭の形を意識してゆっくり丁寧に剥がしますのでご安心ください。

溶ける糸で術後の通院不要

ノーストクリニックでは体内に分解・吸収される吸収糸を用いて縫合を行います。時間の経過とともに縫合糸は吸収され、残った部分もポロポロと落ちていきますので、抜糸のためにご来院いただく必要はありません。

まとめ

今回は包茎の癒着について解説しました。 癒着とは亀頭と包皮が何らかの理由でぴったりとくっついてしまう状態のことです。重度に癒着すると痛みがあるため、無理に剥がすことができなくなります。すべての包茎の種類で癒着は起こる可能性があり、真性包茎の場合は特に癒着リスクが高い傾向にあります。 癒着している場合は、無理に剥がしたり包茎矯正器具を使ったりすることはおやめください。亀頭や包皮を傷つけて出血する恐れがありますし、包皮炎を発症して癒着をさらに進行させる可能性があるためです。 真性包茎の癒着を治したいという方はお気軽にノーストクリニックにご相談ください。当院では熟練の医師が仕上がりにこだわって包茎手術を行い、癒着についても症状を見つつ丁寧にリスクを抑えて治療します。